「創和Ω(オメガ)垂直経営」とは

「創和Ω(オメガ)垂直経営」とは

後継者・後継社長が志向すべき経営

【「バベルの塔思考」から「“脱”バベルの塔思考」への大転換の世界にようこそ!】

「“脱”バベルの塔思考」のページでは、後継者・後継社長が周囲から孤立する回路から脱却するために不可欠な考え方について論じました。

ここで、「“脱”バベルの塔思考」に転換したあと、後継者・後継社長が志向すべき経営を一緒に考えてみませんか?

無自覚の憂うつ状態の後継者・後継社長

後継者・後継社長は、いろいろな悩みを抱えています。
以下、よくある悩みを挙げてみます。

  • 周囲が協力してくれず、イライラする。
  • 自分だけが、社内で浮いてしまい、居心地が悪い。
  • 先代と比べられているようで、劣等感を感じる。
  • 先代が理解してくれず、腹が立つ。
  • 会社の借金が多く、気が重い。
  • 業績が悪く、将来が不安になる。
  • やることが多すぎて、しんどくなる。

上記のような悩みは自覚しているのですが、実は、本人が自覚していない根底の問題があることに気づかされます。

それが後継者・後継社長の「無自覚の憂うつ状態」というものです。

自分が何のために後継者になったのか、何のために後継社長をやっているのかがはっきりせず、心から湧き上がる明確な願望も無く、目指す理想の姿が見出せない中で、とりあえず日々を過ごしていることに対して、どこか疑問を感じ、もやもやしていて、憂うつな気持ちが根底にある。

つまり、本人が自覚していない深いレベルで憂うつ状態になっていることです。

日常の忙しさに気を紛らわせていても、不完全燃焼である自分を感じ、心が晴れず、「無自覚の憂うつ状態」になっており、ゆえに、本気で物事に打ち込むことができないのです。

なぜ、後継者・後継社長は、そのような状態になってしまうのでしょうか?

後継社長を不完全燃焼にしてしまう職業名=「経営者」

後継者・後継社長が不完全燃焼になり、「無自覚の憂うつ状態」で、本気で打ち込むことができない最大の原因は、実は、「後継社長の職業名」に関する世間の常識論であるということがわかってきました。

「後継社長の職業名」は一般に「経営者」とされていますが、この「経営者」という言葉がくせものなのです。

「経営者」を辞書で引くと、「組織の経営責任を担う人」とあります。

「経営者」という言葉に縛られると、「組織の経営責任を担う人」ですから、「しっかり責任を果たして、会社を潰すなよ!」というプレッシャーで後継社長は委縮してしまうのです。

「組織の経営責任を担う」や「企業を潰さない」ということ自体は、プレッシャーにこそなれ、心から湧き上がる願望になりえません。また、目指す理想の姿にもなりえません。

「経営者」という自己認識は、後継者・後継社長を委縮させ、不完全燃焼にしてしまうのです。

「経営者」ではなく「事業家」である創業社長

ここで、心から湧き上がる願望があり、理想に燃える状態で、完全燃焼の人生を歩む創業社長に目を向けてみたいと思います。

なぜ、創業社長は後継社長と違って、こういう状態になれるのでしょうか。

その答えは、創業社長は、本質的に「経営者」ではなく、「事業家」であるからなのです。

まず、事実として着目してほしいのは、「経営者」からスタートする創業社長は存在しないということです。なぜなら、スタートするとき、経営責任を担う組織なんてものは存在しないからです。

では、創業社長は何からスタートするのでしょうか?

それがまさに「事業家」です。

「事業家」の意味は、「事業を企て、その事業を行う人」です。

創業社長は、まずは、事業を企てることからスタートします。どのような事業がしたいのか、どのような事業であれば自分を活かすことができるのか、どのような事業であれば世の中の役に立つのか、どのような事業であれば儲かるのか?

創業社長はそれらを「事業家」として勘案し、決断したあと創業するわけです。

ですから、創業社長には、そもそも、やりたい事業があります。心から湧き上がる願望があります。理想に燃えています。そして、揺るぎない信念と突き進む原動力が備わり、本気で打ち込める状態になるのです。

もちろん、創業社長も事業を行う段階で組織を作ったあとは、その組織の経営責任を担うことが求められるので、「経営者」という要素も兼ね備えるようになりますが、創業社長は本質的に「事業家」なのです。

そこが、単なる「経営者」に留まってしまう後継社長との根本的な違いです。

後継社長を完全燃焼させる職業名=「事業家」

後継者・後継社長が「無自覚の憂うつ状態」から脱して、本気で打ち込める状態になるには、世間の常識論である「経営者」という職業名を一旦手放して、「事業家」からスタートし直す必要があります。

そうすれば、後継者・後継社長の存在感は飛躍的に大きくなります。

もしあなたが本物の後継社長になりたいなら、創業社長と同じように、事業を企てることから再スタートすればよいと言えます。

どのような事業がしたいのか、どのような事業であれば自分を活かすことができるのか、どのような事業であれば世の中の役に立つのか、どのような事業であれば儲かるのか?

後継者・後継社長はそれらを「事業家」として勘案し、「この事業を行いたいから自分は跡を継ぐ!」、 あるいは、「この事業を行いたいから自分は跡を継いだのだ!」と、自らの意思で決めるのです。

このプロセスをしっかり行えば、後継者・後継社長も、創業社長と同様の「事業家」に転身します。やりたい事業があり、心から湧き上がる願望があり、理想に燃え、揺るぎない信念と突き進む原動力が備わり、本気で打ち込める状態になります。

「経営者」から「事業家」に転身することによって、不完全燃焼から脱却し、完全燃焼に移行することができるのです。

ただし、創業社長と一つだけ違いはあります。それは、創業社長は、何も無いところから事業を企てるのに対して、後継者・後継社長は、土台として先代の企業が存在するところから事業を企てるという一点です。

ゆえに、先代の企業をどのように活用すれば、自分がやりたい事業ができるのかを勘案することになります。現在の事業を再定義・再構築する形になる場合もありますし、新規事業を構築する形になる場合もあります。

事業の目的を高く設定し、自分自身の存在を深く認識する。

創業社長は、何も無いところから事業を企てるわけですから、事業の目的を、「金を儲けるため」というような低い設定からスタートすることになっても、仕方がありません。また、自分自身の存在を、「裸一貫の存在」というような浅い認識からスタートすることになっても、仕方がありません。

しかし、後継者・後継社長は、創業社長と異なり、先代の企業を土台にして事業を企てるわけですから、はじめから、事業の目的を高く設定し、自分自身の存在を深く認識することができます。

特に、人生に高いものを求めている後継者・後継社長にとっては、いったん日常性から離れ、究極まで事業の目的を高く設定するとともに、究極まで自分自身の存在を深く認識しなければ、納得のいく事業を企てることができないものです。

事業の目的を究極まで高く設定する「創和」

事業の目的を究極まで高く設定するためには、日本人であれば、日本民族の最も高い価値観から出発することをお勧めします。

それは、聖徳太子が十七条の憲法の第一条「和を以て貴しと為す」で提唱した概念「和」にあります。「和」とは、日本の建国の理念でもあり、日本民族の最も高い徳目です。

「和」とは、当然ながら、単に「仲良くする」というような意味ではなく、対立を克服して達する高い次元の調和状態のことであり、低い次元で妥協や迎合をしている状態ではありません。

事業においては、妥協や迎合をしている業界の状態を打破し、顧客に高い価値を提供できている状態、すなわち、高い次元で調和のとれている「和」を「創造」することを目的として設定すれば、それが究極の目的設定になります。

これが「創和」です。

自分自身の存在を究極まで深く認識する「Ω(オメガ)垂直」

自分自身の存在を究極まで深く認識するためには、洞察哲学の最高峰の概念から出発することをお勧めします。

それは、「Ω(オメガ)垂直」の概念にあります。

「Ω(オメガ)垂直」とは、人類の叡智の究極点である「オメガ(Ω)点」へと進化の道を進むために、自らのルーツを再認識したうえで、絶対なるもの、崇高なるもの、永遠なるものを求めて「垂直」に生きる人間存在のあり方です。

他者と比較して一喜一憂しながら生きる「水平」の対極の概念です。

自分の親、祖先、祖国、自分が生まれた謂れ、なぜ後継者・後継社長として自分がここにいるのかを再認識し、自分の生命とは何なのか、自分は何がやりたいのか、このまま一つの生命体が朽ち果てていいのかを考えるのです。そして、人類の叡智の究極点である「オメガ(Ω)点」に向かって「垂直」に生きる存在として自分を捉えれば、それが究極の自己存在の認識になります。

これが、「Ω(オメガ)垂直」です。

後継者・後継社長が志向すべき「創和Ω(オメガ)垂直経営」

事業の目的を究極まで高く設定する「創和」。
自分自身の存在を究極まで深く認識する「Ω(オメガ)垂直」。

この2つを統合した経営のあり方を「創和Ω(オメガ)垂直経営」と命名しました。

自らのルーツを再認識し、自らをΩ点を志向する垂直の存在と認識し、高い次元の和を創るために事業家として全生命を懸けていく、後継者・後継社長が本領発揮できる究極のあり方です。

「創和Ω(オメガ)垂直経営」を志向した後継者・後継社長は以下のようになります。

  • 経営状態に一喜一憂しなくなる。
  • 「経営者」から「事業家」に転身する。
  • 心から湧き上がる願望があり、理想に燃える。
  • 揺るぎない信念と突き進む原動力が備わる。
  • 本気で打ち込める状態になる。
  • 現状の業界に憤りや悲しみを感じ、憧れが見える。
  • 憧れに向かう事業に邁進する。
  • 周囲に対して意義や大義を語り、周囲を巻き込む存在になる。
  • 揺るぎない自己尊厳を持つ。
  • 人生が価値あるものになる。
  • 完全燃焼できる人生になる。

大島康義経営研究所のロゴは、「創和Ω(オメガ)垂直経営」を表しています。