【ご報告】『後継社長の教科書』を出版しました

今日もご覧いただき、

ありがとうございます。

こんにちは。

後継社長学を提唱している大島康義です。

今日は、少し個人的なご報告をさせてください。

このたび、書籍『後継社長の教科書』を出版しました。

20年以上、後継社長の現場に伴走してきて、

ようやく形にすることができた一冊です。

「ようやく」と書いたのには、理由があります。

この本をまとめるまでに、

何度も立ち止まる時間がありました。

「私がやってきたことは、一体なんだったのだろうか」

そう自問しながら、少しずつ言葉にしてきた内容です。

目次

後継社長学とは!?

2026年4月27日出版いたしました。全国書店でご購入いただけます。

『後継社長の教科書』。

後継社長専門のコンサルタントとして

20年以上やってきた経験を、

一冊に凝縮した本です。

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「後継社長学」は、

まだ世にない学問です。

経営学でもなく、帝王学でもない。

でも、後継社長の現場で本当に起きていることを

整理するための言葉が、

どこにも見当たらなかったのです。

セッションの場で、ふと口から出た言葉でした。

「これは、後継社長学と呼ぶしかないな」

自分の言葉を自分の耳で聞いて、

ようやく腑に落ちた感覚がありました。

まだ世にない学問を、

はじめて一冊の本として世に出す。

それが、本書の役割です。

『後継社長の教科書』が扱う、後継社長の「悶々」

がんばっているのに手ごたえがない、という感覚

後継社長の方とお話ししていると、

ある共通した感覚に出会うことがあります。

「がんばっているつもりなのに、手ごたえがない」

「間違った判断をしているわけではないのに、状況が変わらない」

「周囲からは順調に見られているのに、自分の内側だけが落ち着かない」

この違和感を、私は「悶々」と呼んでいます。

言葉にしにくい感覚です。

社員には言えない。

先代にも、出せない。

家族にも、うまく説明できない。

一人で抱えたまま、時間だけが過ぎていく。

この感覚は、能力や努力の問題ではありません。

後継社長という立場そのものが

生み出している現象なのです。

本書の冒頭では、この「悶々」の正体を

読者と一緒に解きほぐしていくところから始めています。

経営学でも帝王学でもない、新しい地図として

後継社長が抱える悩みに対して、

体系的な答えを用意してきた学問は、

実はこれまで存在しませんでした。

経営学は、発展しています。

MBAなどの体系も、学ぶ価値は大きい。

ただ、経営学は

「経営者としてどう考え、どう行動するか」

という体系です。

後継社長が立っている前提

――すでに動いている組織、積み重なった歴史、

先代との力学、家族と経営の重なり――

そこまでを扱う体系にはなっていません。

帝王学も、示唆に富んでいます。

ただ、人格論だけでは越えられない壁が、

後継社長の現場には存在します。

だからこそ、まだ世にない学問として

後継社長学を立ち上げる必要がありました。

本書は、その学問を

事業・経営・人生の3つの軸から整理した

「地図」として書き上げています。

コードとリ・コードについて

コード、リ・コードとは!?

本書の核となる概念が、

「コード」と「リ・コード」です。

コードとは、

人の思考を深いところで支配している

常識や思い込みのことです。

ITの世界で使う「コード」ではなく、

ドレスコードの「コード」に近い。

その場で求められる当たり前、暗黙の了解。

私たちの頭の中にも、

思考のドレスコードがあるのです。

リ・コードとは、

そのコードを書き換えることです。

ただし、無理に壊すわけではありません。

古くなった前提に気づき、

より合うものに差し替える。

そういう感覚に近いものです。

コードそのものは、悪いものではありません。

コードがなければ、社会は回らない。

ただし、特定の条件下では合っていたものが、

条件が変わると合わなくなる。

それどころか、害になることすらある。

それが、見直すべきコードです。

なぜ後継社長は視点や考え方を変える必要があるのか?

セッション中に、

後継社長の空気が変わる瞬間があります。

「それ、ずっと当たり前だと思ってました」

その一言が出たときです。

当たり前って、強いんですよね。

味方の顔をして、可能性を静かに削っていく。

後継社長が力を発揮しにくい本当の理由は、

能力不足や努力不足ではありません。

本人も気づいていない「前提」が、

先に動きを止めているのです。

たとえば、こんな前提です。

後継社長=経営者。

後継社長の使命=企業を守ること。

事業承継=相続。

どれも、もっともらしく聞こえます。

世間の常識にも合っている。

でも、この前提を抱えたままでは、

後継社長の動きは小さくなりやすい。

「守らなければならない」

「潰してはいけない」

そのプレッシャーが先に立つと、

本気の推進力は生まれにくくなります。

本書では、この前提そのものに

一つひとつ手を入れていきます。

後継社長学を支える「3つの軸」

事業軸・経営軸・人生軸という捉え方

後継社長学は、

3つの軸から後継社長を捉え直します。

事業軸、経営軸、人生軸です。

事業軸は、

「何をやるか」を扱う軸です。

憧れに向かう事業を、自分の手で形にしていく。

経営軸は、

「どう回すか」を扱う軸です。

組織、財務、人材、戦略。

会社を機能させるしくみの領域です。

人生軸は、

「なぜやるか」「どう生きるか」を扱う軸です。

自分の人生と、事業と、経営の関係性を整える。

多くの経営論は、経営軸だけを扱います。

だから、学んでも動けない後継社長が生まれてしまう。

なぜ後継社長は「人生」を切り離せないのか

後継社長は、

仕事と人生を切り離すことができません。

創業社長なら、

「自分のやりたいこと」から始まります。

でも後継社長は、

すでに動いている組織、

積み重なった家族の歴史、

先代との関係、

そのすべてを抱えて始まります。

会社の話なのか、家族の話なのか、

自分の人生の話なのか、

境界線が曖昧なのです。

だからこそ、

「経営だけ」を切り出して考えても

答えにはたどり着きません。

人生を含めて整えていく。

それが、後継社長学が3つの軸を置いている理由です。

この本が、後継社長以外にも読まれてほしい理由

家族・社員・支援者のための「共通言語」

この本は、後継社長本人のために書きました。

同時に、その周囲の方々にも

読んでいただきたいと思っています。

先代のお父様、お母様。

奥様、ご兄弟。

長く会社を支えてきた社員の方々。

伴走してくださる税理士、コンサルタント。

後継社長の承継は、

本人だけで完結するものではありません。

多くの人が関わる営みです。

だからこそ、

関わる人たちが

同じ言葉で話せることが大切になります。

言いにくいことを、周りが理解する空気をつくる

後継社長が抱える悶々は、

本人から言葉にするのが難しい。

「先代と話が合わない」

「社員がついてきてくれない」

「このままでいいのか、よくわからない」

こういう感覚を、

本人の口から言うのは、とても勇気が要ります。

でも、周囲の人が先に

「後継社長という立場には、こういう構造があるらしい」

と理解してくれていたらどうでしょうか。

本人が言わなくても、

空気が変わっていきます。

本書を「共通言語」として使っていただきたい、

という願いはここにあります。

この一冊に込めた想い

300社の現場で確認してきた事実

20年以上、後継社長の現場に伴走してきました。

講演、研修、個別相談を通じて

関わってきた企業は、5200社を超えます。

そのなかで、300社を超える後継者に

直接伴走してきました。

多くの現場で、私は同じことを確認してきました。

後継社長が抱える違和感は、

個人の能力の問題ではない、ということ。

もっと構造的なものが、

そこにある、ということです。

本書には、その現場で確認してきた事実を

できる限り誤解のない言葉で書きました。

日本の中小企業を「更新」するために

日本には、膨大な数の中小企業があります。

そのなかには、

承継の局面で止まったままの会社が

数多く存在します。

後継社長が本来の力を出せれば、

会社は必ず、次の形へ動きます。

債務超過が解消される。

株式が集まる。

売上や利益が伸びる。

憧れに向かう事業が見える。

社員との関係が整ってくる。

そういう変化が、実際に起きている。

特別な人にだけ起きることでは、ありません。

まだ世にない学問として立ち上げた後継社長学を、

後継社長のみなさんと共有しながら、

日本の中小企業を静かに「更新」していきたい。

それが、本書に込めた想いです。

最後に

『後継社長の教科書』は、

答えを与える本ではありません。

自分がいまどこに立っているのかを理解し、

自分の言葉と基準で判断できる状態を

取り戻すための地図として書きました。

読み進めるうちに、

「この悩みは、自分だけではなかったのか」

「こんな発想があったのか」

と感じる場面が訪れるはずです。

その気づきが積み重なったとき、

後継者として過ごしてきた時間の意味が変わり、

本当の事業承継と後継社長業が

静かに動き始めます。

もし、いまあなたが

何か違和感を抱えているのだとしたら。

その違和感は、

あなたが弱いから生まれているのではありません。

立場そのものが生み出している現象です。

まずは、自分の立っている場所を知るところから、

始めてみてください。

▼『後継社長の教科書』(星野書房)

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本書が、後継者・後継社長としての時間を、

少しでも前向きに進めるための支えになれば幸いです。

この記事を書いた人

哲学的思考と実績に裏打ちされた体系的独自コンサルティングを優秀な連携専門家とともに提供します。
幾多の事業承継・企業変革を成功に導く業界のパイオニア的存在です。

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